応援うちわの製作過程をあげてみる。①

 私は元々、ジャニーズ事務所のとあるグループのファンを始めて10年ぐらいになるジャニオタです。

ジャニオタの数ある文化の中の1つに、手作りうちわ(類義語:応援うちわ、ファンサうちわ)というものがあります。これは私がジャニオタになった10年前にも、更にそれよりもっと前からも確かに存在しており、私も初めて好きなグループのコンサートに行くことになった時、友人と一緒に一から作り方を模索してコンサート用のうちわを作ったものです。

その頃作ったうちわは単色一文字どーん!のシンプルなデザインでしたが、慣れない中で作るのは大変でありつつも、元々美術や図画工作が好きだったこともあり、これはコツを掴めば楽しいかも!と、うちわ作りに目覚めたきっかけとなりました。その後も2年に一度ぐらいで新しいうちわを作ったりしていました。


そんな私は10年以上、ジャニーズやハロプロなどのアイドルオタクを続けており、もう1つの趣味に、所謂2.5次元舞台作品の観劇というのがありまして。

この2.5次元舞台で、最近ではアイドルのようなライブパフォーマンスを行っている作品が増えてきているのです。(正確に言うと、原作でライブパフォーマンスを行うような作品が舞台化されている…というだけではない作品もありますが。笑)

ライブパフォーマンスというと、ペンライトで応援…だけに留まらず、最近では手作りうちわでの応援も許可されている作品がチラホラと存在しているのです!


先述した通り、私はこのうちわ文化というものが大層好きで…要するにうちわを作るのが好きなんですが。その好きを最大限に生かして、この2.5次元舞台作品でも応援うちわを作っちゃおう!ということで、長い前置きになりましたが、この度はその製作過程を覚え書きしていこうと思います。


1.デザイン構想

応援うちわを作るにあたって、まずはどういうデザインにするかということをぼんやりと頭の中で構想します。

①誰を対象にするのか

②どんな文字を入れるのか

まずはこの2つを決定します。


今回私がここに挙げる例は、

あんさんぶるスターズの鳴上嵐くん

②通称の「嵐ちゃん」

ということで決定しました。

ちなみに鳴上嵐くんは見た目は綺麗な男の子なのですが、オネェ口調であったり、主人公に自分のことを「お姉ちゃん」と呼ばせたりする所謂オネェキャラです。

f:id:honey328hz:20160613021911j:plainf:id:honey328hz:20160613022010j:plainこんな子です。

そんな鳴上嵐くんの応援うちわを作ります。


次に考えることは、文字の色や装飾についてです。

私は、イメージカラーやメンバーカラーは積極的にデザインに取り入れていきたいタイプなので、まずはそこに重きを置きます。そういったものがない場合は、そのキャラクターが好きな色や、瞳の色、髪の色なども参考にします。

また、今回の鳴上嵐くんは「Knights」という、優雅さや騎士をモチーフにしたアイドルユニットに所属しています。そのユニット色や、衣装の色味などもデザインには取り入れたい次第です。

…と、大体の色と装飾デザインを頭の中で練っておきます。


2.材料集め

さて次は、頭の中で出来たデザインを形にするための材料集めです。

最近はうちわ作り文化に寛大なお店が増えており(※個人の感想です)、100均でもかなり材料が豊富に取り揃えられています。

1つのうちわを作るのに必要な予算は、この材料集めを何処でするのか、どんな材料が必要なのかで変わってくるところですが、下の写真のものは、全て100均で売っているものになります。

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手作りうちわの基本となるうちわ本体や、蛍光カッティングシート、画用紙、最近では予めハートや星型にカットされた蛍光パネルなどの装飾品も100円で売っています。

また、100均でもそれぞれの店舗・メーカーによって品揃えが異なりますので、安価で材料を揃えたい方は、是非複数の店舗を回ることをお勧めします。


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一方こちらは全て東急ハンズで揃えた材料になります。少しお値段は上がりますが、装飾という点では良いものが揃うのが東急ハンズさんだと思います。その他にも、手芸屋さんなどでも装飾品は揃えられそうです。

実際はほぼ思いつきで「これ嵐ちゃんっぽい」「Knightsの衣装っぽい」とほいほい買ってました。


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そして欠かせないのが、こちらの文房具達。今回実際に使用した分の文房具になります。

後ほど製作過程でどれをどこに使用するかは出てきますが、とにかく両面テープは万能です!!!!!と声を大にして言いたいですね。それ程に私はうちわ作りで両面テープを愛用しています。

紙は、糊やボンドで貼るとどうしてもヨレてしまう所があるのですが、両面テープはヨレがなく貼れますし、剥がれにくいのも利点です。


3.文字作成

材料も揃え、士気が高くなってきたところでいよいようちわ作成です。ちなみに材料を揃えた私は「早く!!うちわ!!作りたい!!」と逸る気持ちが抑えられなくなり、大抵その日のうちに作り終えます。


文字を作るのにあたり、まずは文字のフォントを選びます。

私がフォントの選定に考慮したい点として、

①対象(or文字列)のイメージとの一致

②切り取りやすさ、作りやすさ

③文字バランス

を挙げておきますが、そもそもフォントにまで拘ってうちわ作ってるオタクはそんなにいないと思います。

強面の対象に可愛い文字列のうちわを作ろうが、それはそれである意味楽しいので別に良いのです。


今回は、鳴上嵐くんのアイドルでオネェキャラな可愛い面を重視し、フォントを選定しました。うちわ作り芸人かつフォント好きとして、日本語のフォントで可愛くて使えそうなものは様々にDLしたりしております。


さて、ここからは私独自の製作過程になりますので、同じように手作りうちわを作っている方とは異なる点も多くなると思います。「こっちの方が効率いいよ」「綺麗にできるよ」などのアドバイスは是非コメントにて教えて頂けると幸いです。


私は文字作成には、MicrosoftのWordを使用しています。使う文字列を入力し、フォントを選定し、サイズを決定し、A4用紙に印刷します。

応援うちわの本体は面のサイズが縦29.5cm×横28.5cmのものが多いです。ちなみにジャニーズの公式顔うちわもこのサイズだそうです。よって、応援うちわのサイズ規定も、面の大きさが30cm以内という注意書きがされていることが多いです。

このうちわ内にバランス良く収める文字のサイズについてですが、フォントの種類によって文字のサイズ数に対する大きさや字間、幅が異なるので具体的なサイズ数は示すことが出来ません。ですが、大体A4用紙の半分ぐらいの大きさにするとうちわの1/2を埋めるぐらいの文字の大きさになると思います。

それらを参考に文字のサイズを選定し、文字色を薄めの色にして(プリンタのインクの消費を回避するため)印刷します。


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こんな感じに印刷しました。

写真ではすでに切っておりますが、

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こんな感じに大まかに文字の周りの紙を残して切り取ります。文字の縁を丁寧に切り取ってもいいのですが、ここにその集中力を使うと後でバテるので、ここではこのぐらいの大まかさで良いのです。

文字をすべて切り取ったら、ここでその文字を実際にうちわの上に並べてみて、大きさやバランスを確認しておくと、この後の材料カットで無駄が出ません。


次は実際に材料を使って文字をカットしていきます。

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今回、文字色にとても迷ったのですが、少し抑えた金色の画用紙がありましたので、それで文字を作ることにしました。

画用紙に、先程切り取った文字を写真のようにセロハンテープで貼り付けていきます。

ここでポイントなのですが、カットする文字の部分にわざとかかるようにテープを貼ることで、切り取っている間に画用紙とA4用紙が離れるのを防げます。(文字で伝えにくいのですが、これは実際にやってみると、あー!!となると思います)


貼り付けたA4用紙の文字の縁に沿って、A4用紙ごと画用紙をハサミでカットしていきます。ちなみにフリーハンドです。この時わたしは小学生の頃に1年だけ切り絵クラブに所属していたことに感謝します。


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カット出来ました。ハサミで切るのにあたって、丸い文字は難易度が高いので注意しましょう。ちなみに「嵐」の「虫」の部分のようなくり抜きが必要な部分はカッターを使用しています。

そしてちなみに某アイドルグループの某番組タイトルうちわではないことを念押ししておきます。


うちわの要となる文字ができたところで、製作過程②へ続きます。

一先ず、ここまで読了頂いた方はありがとうございます!!